Googleビジネスプロフィールの「インサイト(パフォーマンス)」について

目次

Googleビジネスプロフィールの「インサイト(パフォーマンス)」とは?

Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の「インサイト(パフォーマンス)」は、Googleマップに表示される店舗情報がどのように表示され、利用者とのやり取りがどの程度あったかを分析する機能です。インサイトでは、ビジネスの表示回数やクリック数、ユーザーの行動パターン、検索の種類、閲覧状況、利用者がどのようなキーワードで検索したか、そして電話での問い合わせ、ルート検索、ウェブサイトへのクリックなど、閲覧者の属性や行動などのデータを提供します。これにより、ビジネスオーナーは自身のビジネスに対するオンラインの存在感や影響力を把握し、マーケティング戦略の改善や顧客対応の向上に役立てることができます。

インサイト(パフォーマンス)から得られるデータを適切に分析することで、店舗の認知度や集客の現状を詳細に把握し、施策の効果を検証することが可能になります。

Googleビジネスプロフィールの「インサイト(パフォーマンス)」の見方

2022年、インサイトからパフォーマンスデータへの移行に伴い、分析項目は大きく変化しました。
まずは、パフォーマンスの各指標について詳しく見ていきます。

Googleビジネスプロフィールのパフォーマンス

Google検索から「Googleビジネスプロフィール」と検索します。
出てきた画面でGoogleビジネスプロフィールの管理画面が表示されたら、「パフォーマンス」をクリックします。

Googleビジネスプロフィール検索画面に表示される管理画面

ビジネス プロフィールで実施されたインタラクション

「パフォーマンス」にアクセスすると、まず「概要」タブが表示されます。

ここでは指定した期間内にユーザーが行った電話、メッセージ送信、ルート検索などのインタラクション数がグラフとして表示されます。これらの数値の推移を確認することができます。

【用語解説 】インタラクションとは、ユーザーがGoogleマイビジネスを経由して店舗に電話やメッセージ送信などのアクションが発生した指標のことです。

ユーザーがビジネスを見つけた経路

Googleビジネスプロフィールの「パフォーマンス」では、Google検索やGoogleマップを通じてビジネスプロフィールを表示したユーザー数が表示されます。

ビジネス プロフィールを閲覧したユーザー数

プラットフォーム(Google検索・Googleマップ)やデバイス(デスクトップ・モバイル)ごとユーザー数が表示されます。

この集計方法は、同じユーザーが同じ日に同じ検索行動をとっても重複してカウントされないようになっています。これにより、プラットフォームやデバイスごとにどれだけのユーザーが閲覧しているかをより精確に把握できます。

データの見方、使い方のヒント

例えば、公式ウェブサイトのアクセス解析(Googleアナリティクス等)での想定されるスマホデバイスからのアクセスに対して、ビジネスプロフィールのデータではPCブラウザが比率が多いというようなギャップがある場合は、直接来店検索するユーザーより、事前に来店しようか情報収集しているユーザーが多いというケースも考えられます。

ビジネス プロフィールの表示につながった検索

自社のビジネスプロフィールが検索結果に表示される際、ユーザーが用いた検索語句(キーワード)一覧を閲覧できます。

この情報は、ユーザーがどのようなキーワードを通じてビジネスを発見しているかを理解し、対策ワードを選定する際に必要不可欠なデータです。

データの見方、使い方のヒント

例えば、ラーメンで検索される件数は多いものの、より明確な「豚骨ラーメン」では検索表示されていない、ということがわかります。

その場合は、検索エンジンに対して「豚骨ラーメン」との関連性やひも付けが弱いと想定されるため、具体的にGoogleビジネスプロフィールの投稿やメニューなどで情報を発信する施策が有効となります。

インサイト「ビジネス プロフィールの表示につながった検索」
インサイト「ビジネス プロフィールの表示につながった検索」

パフォーマンスの各インタラクション

ここから、パフォーマンスデータ内の各種インタラクションの詳細について解説します。

メニューのコンテンツを閲覧したユーザーの数

Googleビジネスプロフィール上のメニューコンテンツ(料理の詳細情報、メニュー写真、ビジネスプロフィール上のメニューリンク)を閲覧したユーザー数を示すグラフです。この指標はビジネスプロフィールのビジネスカテゴリーが飲食関連に設定されている場合のみ表示されます。

ビジネス プロフィールからの通話

このグラフは、Googleビジネスプロフィール上の電話ボタンをクリックした回数を示しています。※投稿のボタン設定による「今すぐ電話」ボタンからのクリックはこのカウントには含まれません。

ビジネス プロフィールから送信されたメッセージ

Googleビジネスプロフィールから送信されたメッセージ数を示すグラフです。
メッセージを受け取るには、メッセージ機能を有効に設定しておく必要があります。

ビジネス プロフィールからの予約

Googleビジネスプロフィールから行われた予約数を表示するグラフです。予約を受け付けるには、予約機能(Googleで予約)を利用する設定にしておく必要があります。ただし、業種やカテゴリによっては、予約機能が利用できない場合もありますのでご注意ください。

ビジネス プロフィールからのルート検索数

Googleビジネスプロフィールから店舗へのルート検索を行ったユーザーの数を示したグラフです。

ビジネス プロフィールからのウェブサイトへのクリック数

Googleビジネスプロフィールからウェブサイトへのリンククリック数を表示するグラフです。※投稿のボタン設定によるリンク先URLを公式サイトに設定していても、このウェブサイトクリックのカウントには含まれません。

商品を閲覧したユーザー数

商品を登録している場合、商品を閲覧したユーザー数と人気の商品が表示されます。

インサイト「ホテルの無料の予約リンクのクリック数」

インサイトデータの分析で注意するポイント

多くの店舗では、毎月のデータを前月比としてチェックし、その増減に対して考察することが多いですが、業種によっては、季節変動なども考慮に入れて分析が必要です。そのためには、ある程度長期データを取得し、前年比較でデータを確認し、同じ季節でどのような変化があるかを見ておくようにしましょう。

複数店舗まとめてインサイトデータを分析することはできない

Googleビジネスプロフィールのインサイト(パフォーマンスデータ)からは、1店舗分のデータしかチェックできません。複数店舗を運営していても、各店舗の数値を合算したり、エリア別に分けたりする確認作業ができないのが難点です。

まとめ

Googleビジネスプロフィールのインサイト機能の見方を知り、効果的に活用することで、ローカル検索やGoogleマップ経由での集客アップにつながります。定期的にインサイトを確認し、分析をしながら、必要に応じてGoogleビジネスプロフィール内の情報を最適化するなど対策を講じましょう。ビジネスプロフィールのバージョンもアップされていくので、日々のチェックも欠かさず行っていきましょう。

以上、Googleビジネスプロフィールのインサイトの見方と活用方法についての解説でした。

目次